貴方にお届けする生活ガイドブログ:23-9-16

21-03

国際結婚すると告げたオレに
「聞きたくない…」と
父は予想通りの反応をした。

わたくしも反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。

パパは野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。

一方、おいらは大の体操嫌い、
お父さんの期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、大雨の中外に置き去りにした事もある。

僕とは対象的に、弟はスポーツ少年に育った。
わたくしは親父がおとうとばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、パパの前で素直になれなかった。

大学時代、わたしは世界中を放浪して過ごした。
そんなおいらをずっと心配してくれたのはお母さんだった。
父親には黙って旅に出ていたが、
ママは父に全て話していたらしい。

その後、わたくしが商社に内定した時、
パパはおれを行きつけの居酒屋に連れていった。

会話は少なかったが、
常連客から「ムスコさんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
お父さんは嬉しそうにしていた。

徐々に解れた親子の糸は、
俺が大学時代に出会ったハンガリーの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。

母親や弟、婚約者のためにも
パパとの関係を修復しなければならない。

一週間位前、オレは実家に出向いて
お父さんをキャッチボールに誘った。

ボクの投げる球は
パパの所まで届くのに精一杯だったが、
親父の球はオレの胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。

最初にクチを開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」

わたくしが返事をするより先におとうとが来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。

おれはボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。

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